
いきなり!ステーキ、ありますよね。立ち食いスタイルで、サクッとステーキ食べられるやつ。
当時は「ステーキ=高い」というイメージを壊して、気軽に肉を食べられる店として一気に広がった。実際、あのモデル自体はかなりよくできていたんですよ。
モデルの秀逸さ
椅子を置かないことで回転率を上げる。滞在時間を短くすることで、席数以上に売上を作る。
つまり、単価の高い商品を「回転」で取りにいく設計です。
しかも注文もシンプルで、オペレーションも比較的軽い。
だから最初は伸びた。本当に伸びた。
でもね、そこから失速した。
ここ、かなり重要なポイントなんですよ。
失速の本質:体験とモデルのズレ
原因はいろいろ言われていますが、本質はシンプルで、**「体験とモデルがズレた」**ことなんです。
ステーキって、本来ゆっくり食べるものじゃないですか。
- ちょっとしたご褒美
- 時間をかけて楽しむ食事
- 特別な体験
でも、いきなり!ステーキはそこを削った。
立ち食いにして、短時間で回す設計にした。
つまり、商品が持っている価値と、提供スタイルが噛み合っていなかったんですよ。
「特別感」の消滅
さらに、店舗が増えすぎたことで、「特別感」も一気に薄れた。
最初は珍しかったものが、どこにでもある状態になると、わざわざ行く理由がなくなる。
結果として、回転率も落ちていく。
回転で成り立つモデルなのに、回らなくなった。
ここが崩れたポイントです。
失敗ではなく、学びの事例
ここまで見ると、いきなり!ステーキは失敗したように見えますが、実はかなり学びの多い事例なんですよ。
新しい価値を作ることと、それを長く維持することは、別の話です。
最初に当たることと、続くことは違う。
ここが重要です。
広告やマーケティングでも同じことが起きている
これ、広告やマーケティングでも同じなんですよ。
インパクトのある打ち出しで一時的に売上を作ることはできる。派手な広告を打てば、人は来ます。
でも、その後の体験や満足度がズレていると、続かない。
- リピートしない
- 口コミも広がらない
- むしろ、悪い評判が広がることもある
売ることと、続けることは別設計なんです。
いきなり!ステーキが学べること
いきなり!ステーキは、売る設計は強かった。
✓ インパクトのある価値提案
✓ シンプルなオペレーション
✓ 拡張しやすいモデル
でも、続ける設計が追いつかなかった。
顧客の満足度を維持する、リピートを促す、口コミを作る。そこまでの設計が甘かったんですよ。
あなたのビジネスはどうでしょう
あなたのビジネスはどうでしょうか。
今の売れ方は、ちゃんと続く設計になっていますか?
広告で一度は人を集められる。でも、その後、何も残らない。そんなことになってないでしょうか。
大事なのは、最初に売ることじゃなくて、その後、何度も選ばれる状態を作ることです。
それができてこそ、本当のビジネスが始まるんですよ。
デザイン系の専門学校卒業後、WEB動画系会社、フリーランスを経て現職へ。株式会社ガイネット取締役。映像制作、SNSプロデュース、グラフィックデザイン、イラストを手掛ける。