
「求人を出しても応募が来ない。」
「せっかく応募があっても、入社後すぐに辞めてしまう。」
人材不足が深刻な今、採用に悩む中小企業の経営者からこういった声をよく聞きます。求人媒体に掲載してもなかなか反応がない。給与や条件を上げるにも限界がある——。
そんな状況を変えるきっかけになったのが、「会社紹介動画」でした。
今回は、採用動画を制作したことで応募数が増え、さらに「入社後のミスマッチ」まで減った実例をもとに、中小企業が採用に動画を活用すべき理由と、効果を出すための作り方をお伝えします。
なぜ「動画」が採用に効くのか
求職者が会社を選ぶ際、給与や待遇はもちろん重要です。しかし、最終的に「ここで働きたい」と思わせるのは、数字では伝わらない「雰囲気」や「人」です。
テキストや写真では伝えきれない「職場の空気感」「スタッフの人柄」「仕事のやりがい」——これらを最も効果的に伝えられるのが動画です。
実際、求職者の行動を調べると、求人票を見た後に会社のホームページやSNSを確認し、そこに動画があれば必ず視聴するというパターンが増えています。動画がある会社とない会社では、応募を決める際の「安心感」に大きな差が生まれています。
実例:会社紹介動画で応募が3倍になった建設会社の話
北海道内で設備工事を手がけるA社は、毎年秋の採用シーズンになると求人媒体に掲載していましたが、応募はほとんど来ない状態が続いていました。
「建設・設備系は3K(きつい・汚い・危険)のイメージが先行してしまう。それを払拭したかった」と社長は言います。
そこで制作したのが、3分間の会社紹介動画です。内容は難しいものではありません。現場で働くスタッフが笑顔でカメラに向かって話す。チームで昼食を取っている様子。完成した現場を誇らしそうに見渡す職人の姿。社長自身が採用への思いを語る場面——それだけです。
この動画をホームページと求人票に掲載したところ、翌年の採用シーズンの応募数は前年の3倍になりました。さらに、「動画を見て応募しました」という人は入社後の定着率も高く、「思っていた通りの職場でした」という声が多かったといいます。
採用動画が「ミスマッチ」も減らす理由
採用動画のメリットは、応募数を増やすことだけではありません。同時に「合わない人が来にくくなる」という効果もあります。
動画で職場のリアルな雰囲気を見せることで、自社の文化や働き方に合わない人は応募前に判断できます。これは一見マイナスに聞こえますが、入社後すぐに辞めてしまう採用ミスマッチを防ぐという意味では非常に大きなメリットです。
採用にかかるコスト(求人広告費・面接時間・教育コスト)を考えると、ミスマッチを1件防ぐだけで数十万円の節約になります。動画制作への投資は、採用コストの削減という観点からも十分に回収できます。
採用に効く動画、3つの種類
種類① 会社紹介動画(3〜5分)
会社の概要・事業内容・職場環境・スタッフの様子を伝えるオーソドックスな動画です。ホームページのトップや採用ページに掲載し、「この会社はどんな会社か」を一本で伝えることができます。採用動画の基本であり、まず最初に作るべき一本です。
種類② スタッフインタビュー動画(1〜2分)
実際に働いているスタッフが「入社の理由」「仕事のやりがい」「職場の雰囲気」を語る動画です。求職者が最も知りたいのは「実際に働いている人の本音」です。スタッフの顔と言葉が見えるだけで、信頼感は格段に上がります。複数人のインタビューを短く編集してシリーズにするのも効果的です。
種類③ 一日密着・仕事紹介動画(2〜3分)
スタッフの一日の仕事の流れを追う動画です。「実際にどんな仕事をするのか」「どんなスキルが身につくのか」が具体的に伝わるため、未経験者や第二新卒の求職者に特に効果的です。「仕事のイメージが湧かない」という応募へのハードルを取り除きます。
採用動画、効果を出すための5つのポイント
ポイント① 「本音」を見せることを恐れない
きれいに作りすぎた動画は、かえって「本当のことを隠している」と感じさせます。大切なのは完成度より「リアルさ」です。笑顔のスタッフ、活気ある現場、時には失敗談——そういったありのままの姿が、求職者の共感を呼びます。
ポイント② 社長・経営者が語る場面を必ず入れる
求職者は「誰の下で働くのか」を非常に重視します。社長が直接カメラに向かって「こんな会社にしたい」「こんな人と一緒に働きたい」と語る場面は、どんなキャッチコピーよりも強く刺さります。30秒でも構いません。社長の言葉を入れてください。
ポイント③ 「働いた後の未来」を見せる
求職者が知りたいのは「この会社で働いたら自分はどうなれるか」です。先輩スタッフのキャリアパス、取得できる資格、成長した事例——「入社後の自分」が想像できるコンテンツを入れることで、応募への後押しになります。
ポイント④ 求人票・SNS・ホームページにすべて掲載する
作った動画はYouTubeにアップし、ホームページの採用ページに埋め込み、InstagramやFacebookにも投稿する——同じ動画を複数の場所に展開することで、求職者との接点を最大化できます。動画は一度作れば何度でも使えます。
ポイント⑤ 定期的に更新する
3年前のスタッフが映っている動画は、今の職場環境と異なる場合があります。年に一度でも新しいスタッフが登場する動画を追加することで、「今も元気に営業している会社」という印象を与えられます。
まとめ:採用動画で変わること
| 動画なし | 動画あり | |
|---|---|---|
| 応募数 | 求人票だけで判断される | 雰囲気が伝わり応募を後押し |
| 応募の質 | 条件だけで応募してくる | 会社の雰囲気に共感した人が来る |
| ミスマッチ | 入社後に「思っていたと違う」が起きやすい | 事前にリアルを見ているため定着しやすい |
| 会社の印象 | 求人票の文字情報だけ | 人・雰囲気・熱量が伝わる |
採用難の時代に、動画は「選ばれる会社」になるための有効な手段です。大きな予算がなくても、スマートフォンの映像でも、伝えたいことが明確であれば採用動画は機能します。
まずは「社長が会社への思いを語る1分動画」から始めてみてください。それだけで、求職者に与える印象は大きく変わります。
ガイネットでは、採用に特化した会社紹介動画・スタッフインタビュー動画の制作をご提供しています。「何を撮ればいいかわからない」という段階からご相談いただけます。撮影から編集、YouTubeへのアップロードまでワンストップで対応します。

株式会社ガイネット代表取締役 趣味は神社仏閣巡り 初めてホームページを作ったのは20年以上前。そこから2社ほどで修行し33歳でフリーランスに、色々あって今さら法人設立。WEBとデザインの何でも屋であり書家でありYouTuberです。