人生最後の瞬間に思い出せるように—WBCが教えてくれた「生き方」

WBCの熱戦を楽しませてもらっています。

日本代表のことは応援しているけど前回から続いて僕は彼のことを語らずにはいられない。

2026年3月10日。

東京ドームで、ひとつの「ラストダンス」が静かに幕を閉じた。

チェコ代表のサトリア投手が、5回途中6安打無失点という渾身の投球で侍ジャパン打線を翻弄し、チェコ代表としての最後のマウンドを降りた。

試合は9-0で日本の勝利。

でもこの日の主役は間違いなくサトリアだった。

サトリアは普段、チェコで電気技師として働いている。

チームメートには神経医もいれば消防士も工業デザイナーもいる。

チェコの代表はかならずしもプロ野球選手ではない。

仕事と野球を両立させながら世界の舞台に立っているのだ。

引退の理由を問われたサトリアはそう語った。

「チェコ代表で10年過ごしましたし、若い選手たちに道を譲る時だと思っています」

チェコの解説者がこんな言葉を残している。

「彼は東京ドームの雰囲気を焼き付けていますね」
「人生最後の瞬間にこのスタンディングオベーションを思い出せるように」

マウンドを降りるサトリアに、スタンド全体がスタンディングオベーションを贈った。

最速127キロの球速。プロとは呼べないかもしれないキャリア。

それでも、前回大会と今大会の2試合に登板して、一度も得点を許さなかった。

彼はスーパースターでも天才でも無い。

だからこそ、彼の存在は胸を打つ。

人生の最後の瞬間、私たちは何を思い出すのだろうか。

精一杯、生きたと瞬間がどれだけ作れるか。

答えはいつも誰かが教えてくれる。

2026年3月10日 東京ドーム。

最後の夜に輝いたひとりの男が、野球の枠を超えて何かを届けてくれた気がした。

さあ、今日も頑張ろう。

自分へのエールを込めて。

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