古事記が教えてくれる「伝わる」ということの本質

「愛国心」という言葉を聞いて、あなたはどう感じますか。

何となく居心地が悪い、重たいものを感じる、という方もいるかもしれません。

でも最近はそういう反応も少しずつ変わってきているように思います。

実は戦後の日本では、「自分たちの国は悪かった」という考え方を刷り込む教育が長く続いてきました。

歴史家や研究者の間では「自虐史観」と呼ばれるものです。

これはある意味で、外側から仕掛けられたマーケティングのようなものだったのかもしれない、と私は感じています。

そのせいで、「そもそも日本という国はどうやって生まれたのか」を知らないまま大人になった人が、私の世代にはたくさんいます。

私自身もそうでした。

日本最古の歴史書「古事記」が語る、国の始まり

日本最古の歴史書である「古事記」には、この国の始まりが神話として記されています。

天と地がまだ混ざり合っていた頃、「天地初發之時(あめつちはじめてひらけしとき)」、高天原に最初の神々が現れました。

やがて伊邪那岐命(いざなぎのみこと)と伊邪那美命(いざなみのみこと)の二柱の神が、天の浮橋に立ち、天沼矛(あまのぬぼこ)で海をかき混ぜます。

「こをろこをろに画き鳴して」

矛の先から滴り落ちた雫が固まり、最初の島・淤能碁呂島(おのごろじま)が誕生しました。

そこから次々と島が生まれ、日本列島が形作られていきます。

古代の日本人にとって、国土は単なる土地ではありませんでした。

神々から生まれた”命”そのものだったのです。

その後、神々の系譜は天照大御神(あまてらすおおみかみ)へと繋がり、その子孫とされるのが初代天皇・神武天皇です。

日向の地から東へ進み、八咫烏(やたがらす)に導かれながら大和の地を平定し、橿原宮(かしはらのみや)で即位されました。

その時に語られたとされるのが、建国の詔(みことのり)の言葉です。

「八紘を掩ひて宇と為むこと、亦可からずや」

「世界の隅々までを、一つの家のようにする」という意味を持つこの言葉は、後に「八紘一宇(はっこういちう)」として知られるようになります。

支配ではなく、共に生き、結び合うという思想です。

山や川、太陽や風に神が宿ると感じ、人と自然が調和して生きる世界。

これが、古事記が今の私たちに伝えている精神なのだと思います。

これを知ると、日本が好きになる

私はこの話を初めてちゃんと知ったとき、素直に「日本人でよかった」と感じました。

同じような歴史書に「日本書紀」がありますが、日本書紀はより詳細で学術的な内容が多い。
勉強になるのですが、少しとっつきにくい。

その点、古事記には分かりやすい物語があります。

神々が動き、島が生まれ、天皇が歩く。

そのストーリーの流れの中で、気づいたら日本という国に対して自然と誇りのようなものが芽生えてくるのです。

知識として覚えるのではなく、物語として感じる。

この違いが大きいのだと思います。

「伝わらない」と感じたことはありませんか

ここまで読んでいただいて、少し話が変わるように聞こえるかもしれませんが、実はこれ、ビジネスの話に直接つながっています。

あなたの気持ちが相手に伝わらない。

サービスの良さは自信があるのに、なぜか伝わらない。

知ってもらえれば絶対に選んでもらえるのに、と感じることはないでしょうか。

もしそういう経験があるなら、一度こう考えてみてください。

そこに、物語はありますか?

人は論理だけでは動きません。

スペックや価格だけでは選びません。

心が動くのは、ストーリーに触れたときです。

古事記が何千年も読み継がれてきたのも、そこに物語があるからです。

数字や理屈ではなく、人が動き、神が動き、国が生まれる物語があるから、人の心に届くのです。

あなたがその仕事を始めたきっかけは何ですか。

お客様のどんな場面を見て、この仕事をやってよかったと感じますか。

あなたのサービスは、誰のどんな悩みを解決してきましたか。

そういった「あなただけの物語」を、ホームページやSNS、ブログで語ることが、今の集客においてとても重要になっています。

物語を持つことが、選ばれる理由になる

日本という国の成り立ちを「物語」として知ったとき、多くの人がこの国に対して親しみや誇りを感じます。

それは情報ではなく、感情を動かすからです。

ビジネスも同じです。

あなたの会社や仕事にある物語を、きちんと言葉にして届けること。

それができると、価格競争に巻き込まれずに「この人にお願いしたい」と選ばれるようになります。

あなたの物語、一緒に言葉にしてみませんか。

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