
今川焼き、大判焼き、回転焼き。
二重焼き、御座候、あじまん、蜂楽饅頭、ベイクドモチョチョ……。
ベイクドモチョチョ!?
いやいや、北海道では「おやき」ですよね。
私は「おやき」派です。
北海道では、おやきと呼ぶ方が多いのではないでしょうか。
そして、おやきといえば思い浮かぶのが「サザエ」です。
おやきといえば、サザエ食品
サザエ食品。
おはぎ、おやき、そしてえび天のおむすびなんかもありますよね。
あれ、良いですよね。
ちょっと甘じょっぱいタレが染みたえび天と、ご飯と海苔の組み合わせ。
高級なごちそうというより、買い物の途中や仕事の合間に、ちょうど嬉しい感じがある。
サザエの面白さは、そこにあると思っています。
派手ではないけれど、生活に入り込んでいる
サザエは、ものすごく派手なブランドではありません。
でも、北海道の人の生活の中にかなり自然に入り込んでいます。
百貨店や商業施設、スーパーの中で見かける。
ちょっとした差し入れになる。
自分用の軽い食事にもなる。
この、
「手軽だけど、どこかちゃんとしている」
という立ち位置が強いと思います。
高級すぎるわけではない。
でも、雑に扱われる感じでもない。
日常の中にあるけれど、少しだけ嬉しい。
このバランスが、サザエ食品らしさなのだと思います。
「手のひらに、想いをのせて。」という言葉
サザエ食品の公式サイトでは、
「手のひらに、想いをのせて。」
という言葉が掲げられています。
この言葉、かなり良いなと思いました。
サザエの商品は、まさに手のひらサイズです。
おやきも、おむすびも、おはぎも。
大きな体験を売っているわけではありません。
高級感で圧倒するわけでもありません。
でも、手のひらに収まる小さな満足感を、日常の中に届けています。
ここに、サザエらしさがあると思います。
名前に宿る地域性
もうひとつ面白いのは、サザエの商品が「名前」や「地域性」と結びついていることです。
たとえば、おやき。
同じ食べ物でも、地域によって呼び方が変わります。
今川焼き
大判焼き
回転焼き
二重焼き
御座候
あじまん
蜂楽饅頭
おやき
これは単なる表記ゆれではなく、その地域でどう親しまれてきたかの記憶でもあります。
北海道の人にとって「おやき」という名前には、どこか懐かしさがあります。
サザエは、そういう地域の言葉や生活感の中に自然と入っているブランドなのだと思います。
えび天むすびが持つ、ちょうどいい嬉しさ
おむすびも同じです。
コンビニのおにぎりとは、少し違う。
特に、えび天むすびのような商品は、ただ空腹を満たすだけではありません。
手軽に買える。
でも、少しだけ嬉しい。
食べると、ちゃんと満足感がある。
この「手軽だけど、ちゃんと記憶に残る」というバランスは、経営的に見てもかなり大事だと思います。
商売は、必ずしも大きな感動ばかりを作る必要はありません。
むしろ、日常の中にある小さな満足感を、何度も積み重ねられる会社は強い。
つい買ってしまう。
見かけると安心する。
たまに食べたくなる。
差し入れにちょうどいい。
こういう感覚は、広告で無理やり作れるものではありません。
長く生活の中に入り込んできたブランドだからこそ、生まれるものだと思います。
広告やデザインにも通じる考え方
この考え方は、ホームページや映像、デザインにも通じます。
多くの会社は、自分たちの強みを伝えようとすると、つい大きな言葉を使いたくなります。
圧倒的な品質。
確かな技術。
地域密着。
信頼と実績。
もちろん、どれも大切です。
ただ、それだけでは他社との違いが伝わりにくいこともあります。
本当に伝えるべきなのは、もっと日常に近い部分かもしれません。
たとえば、
- お客様がどんな場面で頼ってくれているのか
- どんな小さな不安を解決しているのか
- なぜ何度も選ばれているのか
- その会社があることで、お客様の日常にどんな安心や便利さが生まれているのか
こういった部分です。
派手さよりも、日常の中で思い出されること
サザエのおやきやえび天むすびを見ていると、強いブランドは派手な広告だけで作られるものではないと感じます。
地域の言葉に馴染むこと。
日常の中に入り込むこと。
手軽だけど、少し嬉しいこと。
何度も思い出してもらえること。
こういう積み重ねが、ブランドの強さになるのだと思います。
まとめ
サザエ食品は、ものすごく派手なブランドではありません。
でも、北海道の暮らしの中に自然と入り込み、手のひらサイズの小さな満足感を届け続けているブランドだと思います。
おやき。
おむすび。
おはぎ。
どれも高級なごちそうではないかもしれません。
でも、見かけると少し嬉しい。
たまに食べたくなる。
差し入れにも、自分用にも使いやすい。
この「ちょうどよさ」こそ、長く選ばれる理由なのだと思います。
私たちも、ただ見た目の良い広告や制作物を作るのではなく、
その会社がお客様の日常の中でどんな役割を果たしているのか。
そこまで言葉とデザインに落とし込んで、選ばれる理由が伝わるホームページ、映像、デザインを作っていきたいですね。
デザイン系の専門学校卒業後、WEB動画系会社、フリーランスを経て現職へ。株式会社ガイネット取締役。映像制作、SNSプロデュース、グラフィックデザイン、イラストを手掛ける。