みよしの餃子とカレーが、なぜ札幌の”当たり前”になったのか

ChatGPT Image 2026年5月27日 18 57

みよしのって、札幌民にとってはかなり身近な存在ですよね。

「ぎょうざとカレーの店」。

冷静に考えると、なかなか変わった組み合わせです。

餃子専門店なら餃子だけでいい気もします。
カレー屋ならカレーだけでいい気もします。

でも、札幌の人にとっては「みよしのセット」で普通に成立しています。

むしろ、違和感どころか安心感すらあります。

これ、経営的に見るとかなり面白いと思っています。

餃子専門店から始まった「みよしの」

みよしのは、1967年に札幌で餃子専門店としてスタートしました。

そして1977年に「みよしのカレー」を販売開始。

餃子とカレーという一見不思議な組み合わせが、いつの間にか札幌のソウルフードのような存在になっていきました。

普通なら、ブランドはわかりやすい方がいいと考えます。

餃子なら餃子。
カレーならカレー。
ラーメンならラーメン。

何屋なのかがはっきりしている方が、伝わりやすい。

でも、みよしのは少し違います。

餃子とカレーという組み合わせが、最初は不思議に見えても、何度も接しているうちに「それがみよしのらしさ」になっている。

ここがすごいところです。

最初は違和感でも、繰り返されると日常になる

ブランドの強さは、必ずしも最初から説明しやすいことではないのかもしれません。

最初は少し変でも、地域の中で何度も体験されて、記憶に残って、やがて当たり前になる。

そういうブランドもあります。

みよしののすごさは、ただ餃子とカレーを並べたことではありません。

その組み合わせを、安く、早く、気軽に食べられる日常食として定着させたことです。

高級な外食ではない。
特別な日のごちそうでもない。
でも、たまに無性に食べたくなる。

この位置取りが、とても強いと思います。

「みよしの行く?」と言われたとき、そこに気合いはいりません。

ラーメンより軽い気持ちで、牛丼やカレーに近い感覚で、でも餃子という少し嬉しい要素もある。

この“ちょうどよさ”が、札幌の生活に入り込んでいる理由だと思います。

外食と家庭の食卓をつなぐブランド

さらに面白いのは、みよしのが飲食店だけで終わっていないことです。

店舗で食べるだけではなく、チルド餃子やレトルトカレー、冷凍餃子など、家庭の食卓にも入り込んでいます。

つまり、店で食べる味が、スーパーや家庭にも広がっている。

外食と内食のあいだに接点を作っているのです。

これはかなり大事です。

飲食店は、普通なら「来店してもらう」ことが中心になります。

でも、みよしのは店舗だけではなく、家でも思い出してもらえる接点を持っています。

この接点の多さが、ローカルブランドとしての強さにつながっていると思います。

会社の強みは、不思議な組み合わせの中にある

みよしのを見ていると、会社の強みは、外から見ると少し不思議な組み合わせの中にあることも多いと感じます。

一見すると説明しにくい。
でも、昔からお客様に選ばれている。

他社と比べると少し変わっている。
でも、その会社にとっては当たり前になっている。

こういう部分こそ、実はブランドの核だったりします。

みよしので言えば、餃子とカレー。

最初は不思議でも、今では札幌の安心感になっている。

このような独自性は、無理に整えすぎない方がいいこともあります。

広告やデザインにも通じる考え方

この考え方は、広告やデザインにも通じます。

ホームページを作るとき、映像を作るとき、チラシや名刺を作るとき、ただ綺麗に整えるだけでは弱いことがあります。

もちろん、見やすさや清潔感は大切です。

ただ、それだけでは他社との違いが伝わりにくい。

大事なのは、その会社ならではの
「なぜか選ばれている理由」
を掘り起こすことです。

他社から見ると不思議な組み合わせでも、地域のお客様にとっては自然な価値になっていることがあります。

それを言葉とデザインで整理すると、強い発信になります。

クセを消さないことが、ブランドになる

企業の発信を整えるとき、つい「わかりやすく」「きれいに」「無難に」まとめたくなります。

もちろん、それ自体は悪いことではありません。

でも、整えすぎることで、その会社らしいクセまで消えてしまうことがあります。

実は、お客様が覚えているのは、そのクセだったりします。

少し不思議な組み合わせ。
昔から続いている独自のやり方。
他社にはないメニューやサービス。
地域の人にだけ通じる安心感。

こういう部分は、会社の中にいると当たり前すぎて見落としがちです。

でも、外から見ると大きな魅力になることがあります。

みよしのの「餃子とカレー」も、まさにそうだと思います。

まとめ:違和感が日常になると、強いブランドになる

みよしのを見ていると、ブランドは最初から完璧に説明できるものだけではないと感じます。

最初は少し不思議でも、地域の中で何度も体験され、記憶に残り、やがて日常になる。

そうなったとき、その違和感はブランドの個性になります。

餃子とカレー。

冷静に見ると少し変わった組み合わせです。

でも、札幌の人にとっては「みよしのらしさ」であり、安心感でもある。

商売において大切なのは、すべてを無難に整えることだけではありません。

その会社らしい組み合わせや、地域で選ばれてきた理由を見つけること。

そして、それをわかりやすく言葉とデザインに落とし込むこと。

私たちも、ただ見た目の良い広告や制作物を作るのではなく、
その会社が持っている独自の組み合わせや、地域で選ばれてきた理由まで伝わるホームページ、映像、デザインを作っていきたいと思います。

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