どんぐりのちくわパンから学ぶ、地域に愛される商品が生まれる理由

どんぐりのパン、良いですよね。

札幌の方なら、一度は行ったことがある人も多いのではないでしょうか。

どんぐりといえば、やっぱり有名なのは「ちくわパン」だと思います。

でも個人的には、昔から角煮パンが好きでした。

あの、ちょっと背徳感のある感じ。
パンの中にしっかりおかずが入っていて、食べるとちゃんと満足感がある。

子どもの頃なのか、学生時代なのか、はっきり覚えていないのですが、どんぐりに行くと「何を買おうかな」と少しワクワクした記憶があります。

どんぐりの面白さは、まさにそこにあると思っています。

ただパンを売っているだけではなく、
「今日は何を選ぼうかな」という楽しさを売っている。

そんなお店だと感じます。

どんぐりを語るうえで外せない「ちくわパン」

どんぐりを語るうえで外せないのが、やっぱり「ちくわパン」です。

どんぐり公式の沿革によると、ちくわパンは美園市場にあった頃、お客様からのアイデアをもとに商品化されたそうです。

つまり、社内会議で無理やり作った奇抜な商品ではなく、
地域のお客様との距離の近さから生まれた商品
なんですよね。

これ、経営的に見るとかなり大事な話だと思います。

ヒット商品は、完璧な戦略だけで生まれるわけではない

ヒット商品というと、綿密なマーケティング戦略や商品開発会議から生まれるものだと思われがちです。

もちろん、商品開発やブランディングは大事です。

ただ、それ以上に大事なのは、
日頃からお客様の声を拾える距離にいること
だと思います。

たとえば、

「こんなのあったら面白いよね」
「これ、パンにしたら合うんじゃない?」
「いつも買ってるけど、もう少しこうだったら嬉しい」

こういう何気ない声の中に、次の看板商品や、会社の強みになるヒントが眠っていることがあります。

どんぐりのちくわパンが面白いのは、ただ珍しい組み合わせだからではありません。

お客様との会話から生まれた商品が、札幌を代表するようなご当地パンになっていること。

ここに、地域密着の強さがあると思います。

地域のお店だからこそ拾える声がある

大きな会社が市場調査をして作る商品もあります。

それももちろん重要です。

でも、地域のお店だからこそ拾える声もあります。

毎日来てくれるお客様。
顔を覚えている常連さん。
店頭での何気ない会話。
「こういうの欲しいんだよね」という小さな一言。

そうした日々の積み重ねが、どんぐりらしさを作っているのだと思います。

地域で長く愛されているお店には、必ずそのお店ならではの空気感があります。

商品そのものだけではなく、
お客様との関係性や、地域の中で積み重ねてきた時間が、ブランドになっているのだと思います。

広告やデザインにも通じる考え方

この考え方は、広告やデザインにもかなり通じます。

ホームページを作るときも、映像を作るときも、チラシや名刺を作るときも、ただ綺麗に整えるだけでは弱いです。

本当に伝えるべきなのは、

  • その会社がお客様とどんな関係を築いてきたのか
  • どんな声に応えてきたのか
  • なぜ地域で選ばれてきたのか
  • 他社ではなく、その会社だからできることは何なのか

こういった部分です。

そこまで見えると、発信はただの宣伝ではなく、会社のストーリーになります。

商品そのものに、物語が乗る

どんぐりのちくわパンも、単に
「ちくわが入ったパンです」
と説明するだけなら、少し変わったパンで終わってしまいます。

でも、地域のお客様の声から生まれて、今では多くの人に愛される看板商品になったと知ると、見え方が変わります。

商品そのものに、物語が乗るからです。

中小企業の強みも、実は同じだと思います。

自分たちでは当たり前だと思っている対応。
昔から続けているやり方。
お客様から何度も言われている一言。
地域の中で自然と頼られてきた理由。

そういう部分こそ、きちんと言葉やデザインに落とし込むべき価値だと思います。

まとめ:強いブランドは、お客様との関係の中で育つ

どんぐりを見ていると、強いブランドは会社の中だけで作られるものではなく、
お客様との関係の中で育っていくもの
なのだと感じます。

もちろん、見た目の良さやデザインの完成度も大切です。

でも、それだけでは伝わらない価値があります。

その会社がお客様と積み上げてきた関係性。
地域で選ばれてきた理由。
商品やサービスに込められた背景。

そうしたものまで伝わって、初めて広告や制作物は本当の意味で機能するのだと思います。

私たちも、ただ見た目の良い広告や制作物を作るのではなく、
その会社がお客様と積み上げてきた関係性や、選ばれてきた理由まで伝わるホームページ、映像、デザインを作っていきたいと思います。

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