なぜ大半の人はMLMで儲からないのか

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楽な仕事はどこにもなかった

私は起業した当初、たくさんの誘い話を聞きました。
その中には、いわゆるMLM、ネットワークビジネスの話もいくつもありました。

そして私は実際にいくつかのMLMをやってみました。

結果は散々でした。

お金は出ていく一方で思うような収入にはなりませんでした。

そればかりか、それまで仲の良かった友達を失うという体験もしました。

MLMそのものを否定するつもりはありません。

ただ、大半の人はお金と時間を浪費するだけで終わってしまうという現実があると感じています。

結論から言うと楽してお金を得られる仕事などどこにもありませんでした。

やってみて分かった儲からない構造

私が実際にやってみて感じたのは、ほとんどの人は儲からないということでした。

毎月の商品購入があり、頻繁にイベントの参加要請、やたらに行く喫茶店のお茶代。

気がつけば思ったよりもお金が減っている。

儲かっている人はどうなのか。

上の方で稼いでいるように見える人もいました。

ただ、その人たちも決して楽をしているわけではありませんでした。

とにかく下の会員を増やすために常に動き続けなければならないのです。

なぜなら途中でやめていく人が多いから。

新しく入れ続けなければ収入をキープすることさえ難しいように見えました。

つまり、稼いでいる人も走り続けることをやめられないのです。

これなら本業の方がはるかに簡単。

「MLMの良さ」はMLMでなくても手に入る

MLMを勧められるとき、よく挙げられる良い点があります。

初期投資が少なくて誰でも始められる。

働き方が自由になる。

仲間がいて孤独じゃない。

営業力や人間力が身につく。

どれも嘘ではありません。

実際にそういう側面はあると思います。

ただ、それらはMLMでなくても手に入るものばかりでした。

自由な働き方が欲しいだけなら個人事業主やフリーランスでも十分に実現できます。

人とのつながりが欲しいなら趣味のサークルでも勉強会でも作れます。

営業力が欲しいなら営業の仕事に就いても身につきますし、自分で商売を始めても身につきます。

今なら動画や書籍やAIを使って学ぶこともできます。

MLMのメリットと言われるものの多くは実はMLMでなければ得られないものではないのです。

MLMの本質は自分の商売を持てないこと

MLMならではの価値は何なのか。

私は、つだけあると思っています。

それは商品をゼロから作らなくても商売を始められることです。

商品開発もブランドづくりもいりません。

すでに売れる仕組みがあり商品も用意されています。

これは確かにメリットです。

ただし、代償があります。

自分が売った利益の一部は上の会員へ流れていきます。

自分が紹介した人が商品を買ってもその利益の一部はまた上へ流れます。

つまり、自分がどれだけ頑張っても、その成果の一部はずっと自分以外の誰かのものになるのです。

ここが私が一番引っかかった部分でした。

正直に言うと面白くない。

商売というのは、本来、自分で価値を作る力を育てていくものだと考えています。

商品を作る。

サービスを考える。

ブランドを育てる。

お客様との信頼を積み重ねる。

その積み重ねが自分の商売になっていきます。

でも、商品もブランドも他人のものだとその力は育ちません。

極端な話、その会社が商品の供給をやめた瞬間、あなたの商売も終わってしまいます。

自分の商品を持たないということは、自分の商売の生存権を誰かに預けることでもあるのです。

だからこそ多くの企業は仕入れ先を一社だけに依存しません。

一つの供給源だけに頼ることの危うさを知っているからです。

「コミュニティだけで経済が回る」という話

最近のMLMではこんな説明を聞くことがあります。

コミュニティが十分に大きくなれば外から新しい人を入れなくても、中だけで経済が回るという考え方です。

聞こえはとても魅力的です。

でも私はこの説明に大きな違和感があります。

お金は勝手には増えないからです。

循環はできます。

でも、私たちはコミュニティの中だけで生きているわけではありません。

外へ出るお金がある以上、外から入るお金がなければコミュニティは少しずつ縮んでいきます。

だから、結局は外から新しい会員を入れるか、既存の会員が外で稼いだお金を持ち込むしかなくなります。

自給自足というより常に外からの補給を必要とする仕組みだ、というのが私の実感です。

お金を得ることは簡単ではない

お金を得ることは簡単ではない。

楽に稼げそうに見える話には、たいてい何かしらの代償がついてきます。

時間だったり、お金だったり、ときには人間関係だったりします。

その全部を少しずつ失って、ようやくこのことを腹の底から理解しました。

本当に長く商売を続けたいなら一番大切なのは売る力ではないと私は思っています。

お客様が何に困っているのか。

何が根本の原因なのか。

どうすればその問題を解決できるのか。

それを考え続ける人だけが結局は残っていきます。

楽な道を探すのではなく目の前の人の困りごとに向き合うこと。

遠回りに見えて、それが一番確かな道だと私は自分の失敗から学びました。

もし今、うまい話に心が動いている方がいたら、一度立ち止まってその仕組みそのものを見てみてください。

知らずに飛び込むことだけは私の経験からおすすめしません。

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