
地元が旭川だった頃、
「またここにツルハできるのか」「ここにも増えるのか」と思うくらい、街のあちこちにありました。
斜め向かいに店舗があるのに、さらに新しく建設している。
そんな光景も珍しくなかったです。
札幌に来た今でも同じで、駅前から住宅街まで、どこを歩いても自然と視界に入ってきます。
もはやドラッグストアではなく「生活インフラ」
ツルハホールディングスを見ていると、
単なるドラッグストアというより、生活インフラに近いポジションです。
- 医薬品
- 日用品
- 食品
- 化粧品
「とりあえずここに行けば足りる」
この状態を意図的に作っています。
なぜ食品が安く見えるのか
ドラッグストアに行くと、
「食料品、意外と安いな」と感じることがあります。
これ、単純な値引きではありません。
構造の話です。
利益を取る場所と、集客する場所を分けている
ドラッグストアは本来、
- 医薬品
- 処方関連
で利益を取る設計です。
これらは、
- 単価が高い
- 利益率も高い
一方で、
- 食品
- 日用品
は価格を抑えやすい。
つまり、
食品そのもので儲けるのではなく、
来店のきっかけとして価格を設計している。
「広く浅く」ではなく「広く受け止める」
ツルハの特徴は、
専門性で尖ることではありません。
生活に必要なものを広く押さえることです。
薬局というより、
日常の細かい購買をまとめて受け止める存在になっています。
ドミナント戦略で「どこにでもある」を作る
出店戦略もかなり徹底しています。
特定エリアに集中して出店する、いわゆるドミナント戦略。
これによって、
- 配送効率が上がる
- 認知が一気に広がる
結果として、
「どこに住んでいても近くにある」
という状態が作られます。
M&Aでスピードと地域性を両立
成長の裏側には、M&Aもあります。
地方のドラッグストアを取り込みながら拡大することで、
- 展開スピードを上げる
- 地域密着の顔を残す
全国チェーンでありながら、ローカル感もある。
このポジションは意外と珍しいです。
「ついで買い」を生む売場設計
ドラッグストアは本来、
目的買いが中心です。
しかしツルハは違います。
- 日用品
- 食品
の配置によって、
自然に「ついで買い」が発生する構造になっています。
必要なものだけ買うつもりでも、
気づけば複数商品を手に取っている。
ツルハの本質
ここまで見ると、
ツルハは単なる小売ではありません。
生活の中に入り続けるために設計された
店舗ネットワークです。
マーケティングへの応用
この構造は、そのまま使えます。
一度の接点で終わっていないか
ホームページや広告は、
「一回来てもらうこと」に意識が向きがちです。
しかし重要なのはその後です。
何度も思い出される設計になっているか
- 必要なときに思い出されるか
- 比較の中に入り続けているか
ここが抜けると、継続的に選ばれません。
ついでに選ばれる導線があるか
- 気軽に接触できる
- 追加で興味を持てる
こういった設計があるかどうかで、成果は変わります。
接点を“生活の中”に置けているか
- SNS
- LINE
- 定期コンテンツ
単発ではなく、
自然に触れ続ける状態を作ることが重要です。
まとめ
ツルハがやっているのは、
売上を取りにいくことではありません。
生活の中から消えない状態を作ることです。
最後に
あなたのビジネスはどうでしょうか。
- 一度きりの接点で終わっていないか
- 継続して思い出される設計になっているか
「思い出され続けること」が、
結果的に売上を作ります。
デザイン系の専門学校卒業後、WEB動画系会社、フリーランスを経て現職へ。株式会社ガイネット取締役。映像制作、SNSプロデュース、グラフィックデザイン、イラストを手掛ける。