
「ヤクルトレディ」って、まだ普通に見かけますよね。
ヤクルトは、コンビニやスーパーでもどこでも売っているのに、
わざわざ人が届ける仕組みが残っている。
一見すると非効率で、コストもかかりそうです。
それでも成立しているのはなぜか。
ヤクルトは「飲み物」を売っていない
結論から言うと、
ヤクルトは単なる乳酸菌飲料ではありません。
接点を設計したビジネスです。
① 習慣化を前提にした商品設計
まず商品そのもの。
- 小さいサイズ
- 手に取りやすい価格
- 毎日飲める設計
これはすべて、
「続けること」を前提に作られています。
単発で満足させる商品ではなく、
習慣化がゴールです。
② 機能価値で価格の納得感を作る
ヤクルトはジュースではなく、
乳酸菌という機能価値を持っています。
これによって、
- 少量でも価格が成立する
- 続ける理由ができる
③ 訪問販売は「コスト」ではなく「装置」
ここが最大のポイントです。
ヤクルトレディという仕組み。
一見すると人件費がかかるだけに見えますが、
実際は違います。
継続を生むための装置です。
- 定期的に顔を合わせる
- 関係性ができる
- 断りづらくなる
結果として、
「ついで買い」ではなく「継続購入」になります。
④ 人間関係がリピート理由になる
健康系の商品は、
効果がすぐに見えないものです。
だから普通は続きません。
でも、
- 対面で届けられる
- 会話が生まれる
こうなると、
「今回もお願いしようかな」となりやすい。
商品そのものではなく、関係性がリピートの理由になります。
⑤ 小ロットでも回る物流設計
さらに重要なのが物流です。
ヤクルトは、
- 地域ごとの配送網
- 細かいルート設計
を持っています。
これによって、
小ロットでも効率的に回せる。
訪問販売が成立しているのは、この仕組みがあるからです。
ヤクルトの本質
ここまでまとめると、
ヤクルトは
- 商品を売っているのではなく
- 習慣を作り
- 関係性を維持する
接点設計のビジネスです。
マーケティングへの応用
この考え方は、そのまま使えます。
「一回売って終わり」になっていないか
ホームページや広告が、
単発で終わっているケースは多いです。
継続の仕組みを作れているか
重要なのは、
- 再接触できるか
- 思い出してもらえるか
- 続ける理由があるか
関係性を設計できているか
- LINE
- メルマガ
- SNS
これらは単なる発信ではなく、
関係を維持するための装置です。
習慣化まで設計しているか
最も強い状態は、
定期的に触れるのが当たり前になることです。
まとめ
ヤクルトがやっているのは、
売ることではなく、続けさせることです。
最後に
あなたのビジネスはどうでしょうか。
- 売ったら終わりになっていないか
- 次につながる接点があるか
- 継続する理由を設計できているか
「売った後」の設計があるかどうかで、結果は大きく変わります。
デザイン系の専門学校卒業後、WEB動画系会社、フリーランスを経て現職へ。株式会社ガイネット取締役。映像制作、SNSプロデュース、グラフィックデザイン、イラストを手掛ける。