
昨日、ドン・キホーテが新業態として
「ロビン・フッド」というスーパーの1号店を愛知で開店しました。
名前も含めて、いかにもドンキらしい印象ですが、
中身はかなり戦略的です。
これまでの成長モデル
ドン・キホーテはこれまで、
- 長崎屋
- ユニー
といった総合スーパーを再生することで成長してきました。
具体的には、
- 上層階の非食品売場をドンキ化して集客
- その流れで食品売場の売上も伸ばす
このモデルは実際に機能しており、成長の軸でした。
しかし前提が変わった
ただ、ここにきて状況が変わっています。
- 再生できる総合スーパーが減っている
- 同じ手法では拡大しづらい
つまり、
これまでの成功パターンが通用し続けるとは限らなくなった。
そこで出てきた「ロビン・フッド」
この流れで登場したのが新業態です。
見た目は食品スーパーですが、やっていることは従来の延長ではありません。
むしろ、
次の成長のための“型”を作りにきています。
食品と非食品を分けて設計している
この業態の最大の特徴はここです。
- 食品 → 来店頻度を作る
- 非食品 → 利益を取る
実際、店舗によっては売場の約4割が非食品。
一般的なスーパーと比べると、かなり異質です。
なぜこの分け方が強いのか
理由はシンプルです。
食品は、
- 日常的に必要
- 来店頻度が高い
- ただし利益は取りにくい
一方で非食品は、
- 衝動買いが起きやすい
- 見せ方で差別化できる
- 利益を取りやすい
この2つを同じ店の中で役割分担させている。
「再生フォーマット」として設計されている
さらに重要なのがここです。
この業態は、
新規出店というよりも
既存店舗の転換を前提にしています。
実際にピアゴの転換で展開されていることからも、
食品スーパー再編の“受け皿”
として設計されているのが見えてきます。
スーパー業界の課題への回答
スーパー業界はすでに、
- 店舗数が多い
- 価格競争が激しい
この状態です。
その中で、
ただの食品スーパーでは差別化できない。
そこで、
「頻度」と「収益」を分ける構造
を持ち込んでいるわけです。
ロビン・フッドの本質
まとめると、この業態は
単なるスーパーではありません。
来店頻度と収益を分けて設計した
再生フォーマットです。
マーケティングへの応用
この考え方は、そのまま使えます。
集客と売上を一つに詰め込んでいないか
多くのホームページや広告は、
- 集客
- 成約
を同時にやろうとします。
でも実際は、
ここを分けた方がうまく回ることが多い。
役割ごとに導線を設計しているか
例えば、
- SNSや無料コンテンツ → 接点を作る
- 本命商品 → 利益を取る
この分け方です。
全体で成立させる設計になっているか
一つで全部やろうとすると、無理が出ます。
- 来てもらう理由
- お金を払う理由
これを分けて設計することで、
全体が回るようになります。
まとめ
ドンキがやっているのは、
一つで完結させることではありません。
役割を分けて、全体で成立させる設計です。
最後に
あなたの広告戦略はどうでしょうか。
- 集客と収益を同じ場所で無理に成立させていないか
- 役割を分けて設計できているか
この違いが、結果に大きく影響します。
デザイン系の専門学校卒業後、WEB動画系会社、フリーランスを経て現職へ。株式会社ガイネット取締役。映像制作、SNSプロデュース、グラフィックデザイン、イラストを手掛ける。