
以前、北海道で大きな地震がありましたよね。
あのとき、自分は19か20歳くらいでした。
街の様子を見に外に出たとき、
餃子の王将が炊き出しをやっていたんです。
野菜煮込みラーメン。
あの一杯、今でもはっきり覚えています。

ただのラーメンなんですけど、
あの状況で温かいものを食べられた安心感は、まったく別物でした。
「ああ、助かったな」と思える体験。
ああいうときに動ける飲食チェーンって、すごいなと素直に思います。
餃子の王将の「ちょっと変わった構造」
餃子の王将って、ビジネス的に見ると少し不思議です。
チェーン店なのに、
- 店舗ごとに味が違うと言われる
- 職人っぽい調理スタイルが残っている
普通ならデメリットになりそうな要素です。
でも、それで成立しているどころか、
むしろファンがついている。
完全に効率化していない理由
その理由のひとつが、
現場調理の比率が高いこと
です。
- 店舗で鍋を振る
- 火力を調整する
- 目の前で料理が仕上がる
この一連の流れが、
スピードとライブ感を生み出している
「体験」が価値になっている
もしこれが、
- 工場で全部調理
- 店舗では温めるだけ
だったらどうなるか。
おそらく、
あの音も、熱も、臨場感もなくなります。
つまり王将は、
あえて完全な効率化をしていない
でも中身はしっかり効率化されている
ただし、非効率というわけではありません。
メニューは多く見えますが、
- 肉
- 野菜
- タレ
この組み合わせで、ほとんどの料理が成立しています。
見た目は多様、中身は共通
この構造によって、
- 仕入れ
- 在庫管理
の効率はしっかり取られています。
価格も「ちょうどいい」に設計されている
さらに絶妙なのが価格帯です。
- 安いけど、安すぎない
- 日常使いできる
- しっかり満足感もある
このバランスも、きちんと設計されています。
王将の本質は「バランス設計」
ここまでをまとめると、
餃子の王将は、
効率と現場力をバランスさせたビジネス
です。
- 仕組みで固める部分
- 人に任せる部分
この線引きが非常にうまい。
なぜ非常時にも動けるのか
最初の話に戻ります。
ああいう非常時に炊き出しができるのも、
現場で調理できる力があるから
です。
完全に効率化された仕組みだけでは、
あの柔軟な動きはできません。
広告・マーケティングにも同じことが言える
この考え方は、そのままマーケティングにも当てはまります。
よくあるのが、
- すべてをマニュアル化する
→ 安定はするが印象に残らない - すべてを属人化する
→ 再現性がなくなる
重要なのは「どこを任せるか」
本当に重要なのは、
どこを仕組みにして、どこを人に任せるか
です。
- 導線や設計は仕組みで固める
- 表現やコミュニケーションは人に任せる
このバランスが取れていると、
強くて、かつ柔軟な状態になります。
まとめ
餃子の王将は、
- すべてを統一しているわけでもなく
- すべてを自由にしているわけでもない
意図的に“余白”を残している
これが強さの理由です。
最後に
あなたのビジネスはどうでしょうか。
- すべてをコントロールしようとしていないか
- 逆に任せすぎていないか
意図的に余白を残すことで、
成果も、柔軟性も、大きく変わってきます。
デザイン系の専門学校卒業後、WEB動画系会社、フリーランスを経て現職へ。株式会社ガイネット取締役。映像制作、SNSプロデュース、グラフィックデザイン、イラストを手掛ける。